そんなキャッシュレス決済において、今後の唯一のイベントはマイナポイントである。マイナポイントとは、マイナンバーカードとキャッシュレス決済の普及を狙った還元キャンペーンで、今年9月から来年3月末まで行われる予定だ。

 利用するには、マイナンバーカードと自分が利用するキャッシュレス決済サービスをひも付ける必要がある。その上で、2万円分のチャージや決済を行うと、それに対して最大5000円分のポイントが付与されるという。

「事業者にとっては、このひも付け先に選ばれるか否かが今後の一つの勝負どころ。加盟店の多さやユーザー数からペイペイが圧倒的に有利でしょう。ただ、マイナンバーカードの普及率は16%と低く、マイナポイントの登録も複雑なため、利用者数は少ないと予想しています。もしかしたら国民の10%程度しか利用しない低調なキャンペーンになってしまうかもしれません」

 マイナポイントがあるといえども、すでにキャッシュレスの覇権争いの勝者は明らかになりつつある。さらに、加盟店やユーザーの増加も見込めないことから、市場のパイも決まりつつあり、「キャッシュレス戦国時代」は終焉を迎えたといえるだろう。

「お上(国)からの還元がなくなったとはいえ、各社で行っているポイント還元は続きます。それも0.5%ほどですが、ユーザーにとっては現金を使うよりマシです。キャンペーンが終わってもユーザー、加盟店ともに大きく増えもしなければ、減りもしない、ということになるでしょう」

 現金主義といわれる日本において、キャッシュレスが根付く日は来るのだろうか。