部屋探しの主導権は大家さんと入居者に

社員の誕生日はケーキで祝うという大友さん。マスクこそどちらかといえばコワモテだが、中身は思いやりであふれた心優しきリーダーだ

「大切なのは消費者が主導権を持っていることです。不動産業者から見て消費者とは部屋を探す方、そして部屋を貸す大家さん双方です」と同社代表取締役社長の大友健右さんは語る。

 インターネットが普及して世の中は飛躍的に便利になった。人々がネットショップで買い物をすることや、SNSなどを通してコミュニケーションを取り合うことは今や当たり前だ。新型コロナの影響で飲み会さえもオンライン上で行う人が増えた。

 そしてこの時代に人々が求めるものは、提供者側の都合で作られたものではない。主導権を持つのは消費者なのだ。

「しかし残念ながら、不動産業界には昔ながらの『文化』が根強くあり、それが消費者の方にとっての利便性を阻んでいます。本来は部屋を探す方と大家さんが主役であるべきなのに……」(大友さん)

 社会人になって10年以上不動産業界で働いていた大友さんは、2010年に行動を起こした。

「業界の中にいてはイノベーションは起こせない!」

 大手不動産会社を退職してリフォーム会社を立ち上げた。そして2012年、大友さんの思いの詰まった「ウチコミ!」を誕生させたのだ。