ここ数カ月で最大規模の抗議活動が行われた香港で1日、警察が反対派を鎮圧するため、約370人を逮捕した。このうち10人は、新たに施行された香港国家安全維持法に違反したとしている。デモ参加者は昼ごろ繁華街に集まり、その後他のエリアに広がった。警察は暴徒鎮圧用の装備を身につけ、参加者に向けてペッパースプレーや放水銃、催涙ガスを放った。また、デモ参加は国家安全維持法に違反する可能性があると書かれた旗を高く掲げていた。一部のデモ参加者の間では、中国からの香港独立を求めるポスターを掲げ、前日に施行された国家安全維持法を試す動きが見られた。そのような行為は同法によって禁じられている。警察によると、抗議活動は現地時間夜10時頃に終わり、10人が同法違反で逮捕された。香港独立の旗を手にしていた男性1人や、米英の国旗が描かれた独立賛成のポスターを所持していた女性1人が含まれるという。