新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で生活にひどい影響を受けている労働者は、パンデミック(感染症の世界的大流行)に強いキャリアを得ようとしている。ピーター・ブルックス氏(35)のコンサルタント業務は3月の1週間に70%失われた。マーケティング・戦略開発を支援していたスタートアップ各社が成長プランを一時停止したためだ。ブルックス氏は現在、友人とマーケティングエージェンシーを立ち上げ、新たにできた時間でスキル向上を図っている。オンラインコースで学んでいる国際起業家精神とフランス語は、欧州とルワンダで自身が進めている事業に役立つだろうという。パンデミックでは、労働市場にショックが走った。数百万人が解雇されたほか、されなかった者も将来の人員削減に不安を抱いている。2008年の景気後退では、26週間以上の長期失業が何年も高止まりし、労働者の心理と家計を脅かした。新たな技術や変化する技能要件のため、多くの人は景気回復後も労働力として再参入するのが難しかった。