コロナの影響でテレワークが普及し、便利なこともあるが、ミスコミュニケーションが生じやすい状況になっている。オンラインだからこそ、相手の話を聞く力が求められているのだ。その力を身に付けるためには、3つのポイントを意識すると効果が出やすい。今こそ「聞く力」を身に付けて、周りと差をつけよう。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)
聞き上手を嫌う人はほぼいない
突然だが、あなたに質問がある。話し相手に選ぶならどちらが良いか?
Aさん…話はうまいが、こちらの話はよく聞いてくれない
Bさん…聞き上手で、思わず本音を話してしまう
ほとんどの人がBさんを選ぶのではないか。盛り上げ役としてはAさんのような話がうまい人が重宝されるが、じっくり相談をしたい場合には向かない。話のうまさが鼻につくこともあり、Aさんのようなタイプを嫌う人もいるだろう。
しかし、Bさんのような聞き上手な人を嫌う人はほぼいない。自分の話をよく聞いてくれる人に対して「このやろう、私の話をじっくり聞きやがって」と怒る人などいないだろう。
聞き上手はいつの時代も好かれる。今は特に、ZoomやTeamsなどオンライン通話システムを使ったリモートの仕事が増えている分、「聞く力」のニーズはますます高まっている。なぜなら、同時に双方が話したのでは話が進まないし、画面上でのやり取りはミスコミュニケーションが生じやすいからだ。にもかかわらず、「聞く力」を学び、実行している人は極めて少ない。
「聞く力」は社会に求められているのに、そういう人材が少ないということは、少しでもその力を学び、ビジネスやプライベートで実践すれば、間違いなく優位に立てるはずだ。