九州豪雨で知っておきたい「災害時は保険証なしで医療を受けられる」Photo:PIXTA

 新型コロナウイルスの感染がくすぶり続けている日本列島で、記録的豪雨による被害に見舞われている人々がいる。

 今月3日から、熊本や鹿児島、福岡県など九州地方に降り続いた大雨は、河川の氾濫や堤防の決壊、土砂崩れを引き起こし、周辺地域に甚大な被害をもたらしている。

 この大雨による人的被害は、7月8日14時現在、死者54名、心肺停止4名、行方不明19名(内閣府「令和2年7月3日からの大雨に係る被害状況について」より)。住宅への浸水など物的被害も報告されている。

 日本は四方を海に囲まれ、国土には大小多数の河川が流れている。だからこそ、緑豊かで自然から多くの恵みも受けられる。だが、身近に水がある暮らしは、災害と隣り合わせであることも意味している。

 日本では、毎年、どこかで地震や津波、水害などの大規模災害が発生しており、いつ自分や家族が「被災者」になってもおかしくない状況だ。

 そこで、知っておきたいのが、災害時の医療費の支払いについてだ。