その後、丸岡の上司だった小嶺淳(現本部長)も合流しましたが、相手は丸岡と小嶺に対してものを投げつけ威嚇。
当たらないように、わざと少し外すあたり、実に手慣れたものです。
彼らが解放されたのは、小嶺が現着してから3時間後。
実質的な監禁です。
相手は、
「明日、本社に直接出向いて社長に会いにいくからな」
と捨てゼリフを吐いたそうです。
翌日、私は、
「安心しろ。俺が返り討ちにしてやる!」
といって、玄関や社長室にカメラを設定して待ち構えていました。
録画の準備をしたのは証拠を集めるためです。
結果的に、何かを察知したのか、その相手はやってきませんでした。
その後、その男性はいろいろな企業ともめごとを起こしているクレーマー界の有名人であることが判明。こちらから契約を解除しました。
この事件が起きる前にも、当社の経営計画書には「クレームに対する方針」はありました。
でも、この事件を機に、「クレーマーに関する方針」を新設しました。