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中年期の肥満が認知症発症リスクの上昇に関連

 中年期に肥満であると、認知症の発症リスクが高くなる可能性のあることが、英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のDorina Cadar氏らによる大規模研究で明らかにされた。Cadar氏は「公衆衛生的介入により、認知症を全てではないにしてもかなりの割合で予防できるようになるのではないかと期待している」と述べている。詳細は「International Journal of Epidemiology」6月23日オンライン版に掲載された。

 Cadar氏らは、English Longitudinal Study of Ageing(ELSA)に参加した、研究開始時に50歳以上で認知症のなかった6,582人のデータを分析。研究開始時に測定したBMIにより対象者を、標準体重(18.5~24.9kg/m2)、過体重(25~29.9kg/m2)、肥満(30kg/m2以上)に分類した。また、女性では腹囲88cm超、男性では腹囲102cm超を中心性肥満と定義した。対象者の認知症の有無は、医師の診断、情報提供者からの報告、Hospital Episode Statistics(HES、入院・外来・救急の医療情報に関するデータベース)を情報源として確定された。研究開始時のBMIまたは腹部肥満と認知症発症リスクとの関連は、Cox比例ハザードモデルを用いて解析された。