長い歴史が培った比類なき個性と
実用車として満足できる柔軟性

 走りは歴史や見た目から受ける印象にふさわしい。オフロードに行けば、卓越した走破性を発揮する。伝統的な設計で性能を追求したクルマならではの、操る楽しさが味わえる。オフロードのスポーツカーと呼びたくなるほどだ。

 現行型はオンロードでの快適性や安定性も飛躍的に向上した。エンジンは旧型から継承した3.6L・V6自然吸気(284ps/347Nm)の他、新たに2L直4ターボ(272ps/400Nm)を設定。旧型で5速だったATが、一挙に8速になったため、2Lでもアクセル操作に対してリニアに加速する。

 新型はドライビングポジションが自然になり、乗り心地は格段に快適になった。旧型より小回りが効くことも朗報だ。フットワークはおっとりしているものの、コーナーでのロールの出方は自然で、腰高感はない。

 長い歴史が培った比類なき個性を継承しつつ、現行ラングラーは実用車として満足できる柔軟性を持っている。根強い人気にさらに拍車が掛かるだろう。

(CAR and DRIVER編集部 報告/森口将之 写真/小久保昭彦)

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