ドナルド・トランプ米大統領が得意とする支持者集会が、参加者不足への懸念や地域の集会規制などで制約を受ける中、同氏は公務出張や小規模な政治イベント、さらにはホワイトハウスのローズガーデンからのライブ中継を利用し、有権者の前に登場している。トランプ氏の側近らは、2016年にホワイトハウス入りを決める原動力となった大規模集会以外の方法で、同氏のメッセージを伝えようと模索している。この戦略がとりわけ重要なのは激戦州だ。これらの州の大半は新型コロナウイルスの感染者急増に直面し、大人数の集会が制限されている。「われわれにとって影響の大きい州はそれぞれ異なるルールや規制がある」。同陣営の顧問を務めるジェーソン・ミラー氏はこう語り、多様なイベントを展開する考えを示した。「テクノロジーを最大限に採り入れ、電波やインターネットの力を利用する。肝心なのは大統領ができる限り大勢の人々の前に出ることだ」