「コロナショックはチャンス」
アビーム新社長が定める3つの柱

――コロナ禍に見舞われたクライアントだけでなく、アビーム自身も変革期にあるのだと思います。前任の社長はアビーム生え抜きで11年間も社長を務めていましたが、鴨居社長はアビーム史上初の外部出身者としての社長です。今後の経営方針について聞かせてください。

 前任者の岩澤はアビームの規模を約3500名の社員数から現在の6600人超まで大きくした、間違いなく功労者です。特に、彼が社長に就任してからのアビームは、外的要因・内的要因を含め苦しい時代を何度も乗り越えてきました。

 そんな岩澤の後任が、社内の生え抜きではなく外から来たという形ですから、「何者だろう感」はありますよね。社員の思いは複雑ではないかと思います。

「外から来て何ができるの?お手並み拝見」みたいな気持ちもあるでしょうし、「成長ステージが上がるときに、外から来た人がどうやってやるのだろう?」という期待をしてくれている部分もあると思います。

 これから私が社員と並走するわけですから、私のような外部出身者が持ち込む新たな発想が交わるポジティブな場面と、今までの良さが壊れてしまうのではないかと懸念する場面の両方に出くわすでしょう。

 私がポイントにしたいのは、「自分が抱く懸念を、私に真正面から言ってくれるかどうか」です。正直、裏で言われるのは怖いです。ですから、現場の声を聞く機会として1on1を重ねています。今年1年はラウンドテーブルを続けます。

 現場の人に、「バッドニュースを届けても怒らない人だ」ということを理解してもらいたいし、重視しています。進言する人を大事にしていきたいですね。