コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
 ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
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嫌いな相手を味方にする

会社の上司や先輩、あるいはママ友などにそっけない態度で接すると、仕事がやりにくくなる、人間関係が複雑になるなど、やっかいな問題に発展する場合もありえます。その場合は、「敵を味方にする」といいでしょう。

心理学で「ベンジャミン・フランクリン効果」というのがあります。

100ドル札の肖像画にもなっているアメリカの政治家、ベンジャミン・フランクリン。彼はペンシルベニア州議会の場で、あまり仲のよくなかった議員に、「本を貸してほしい」と頼み事をしました。本を貸した相手の議員は、フランクリンに対して親切な態度に変わったのです。

人間は行動と感情が食い違った場合、それを一致させるような心理が働きます。「親切な行為」と「嫌い」は矛盾します。「親切な行為」はすでに行ってしまったので変えられない。なので「嫌い」を「好き」に変えて、心の調和をとるのです。

つまり「人は、助けた人を好きになる」というのが、ベンジャミン・フランクリン効果です。嫌いな人を避けるのではなく、あえて「頼み事」「お願い事」をするのです。たとえば、マウンティングしてくる先輩に、「先輩、○○について教えてくれませんか。○○に関しては、うちの課で一番詳しいですよね」というように言ってみましょう。

嫌いな相手に対して、ほとんどの人は「反撃」するか「避ける」はずです。それは、「闘争か、逃走か」の扁桃体による本能的な反応ですが、大脳皮質を使うと「味方にする」という発想が出てきます。敵よりも味方を増やしたほうが、人生は楽になっていきます。

嫌いな人がみるみる減っていく心理テクニックPhoto: Adobe Stock

あなたがマウンティングされる真の理由

マウンティングするのは、相手に対して勝てると思っているからです。相手に対して、自分が優位に立ち、支配、コントロールできると思っているからです。あるいは自分と同程度なので、「潰しておきたい」という意識もあるでしょう。

つまり、「相手より下」か「同程度」と思われた結果、マウンティングされるのです。「絶対に勝てない」「支配できない」という相手に対しては、マウンティングしません。つまり、あなたはナメられているのです。

だから、今よりもレベルアップすることに考え方を切り替えましょう。

職場の人間関係であれば、仕事を頑張って、社内で一目置かれる存在になることです。マウンティングされて「悔しい」という気持ちは、「仕事を頑張る」「自己成長する」というエネルギーに変えていきましょう。相手に「こいつには敵わない」と思わせる日まで、自分のことに集中するのです。

あるいは、あなたがマウンティングされるのは、あなたの自己肯定感が低く、自分に自信がないことを見抜かれているからです。「自己肯定感」を高め、「自信」にあふれた、ポジティブな自分にステップアップするチャンスです。