コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
 ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
 発売1ヶ月で10万部を突破した、樺沢紫苑氏による最新作ストレスフリー超大全』では、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。
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コーヒーはうつ病のリスクを下げる

「コーヒー」と「お茶」には、たくさんの抗酸化物質が含まれており、健康に非常にいいとされています。

特にコーヒーは、世界的に飲まれているせいか、研究も多く、以下のように健康にいい効果が多数報告されています。

コーヒーの効果

・死亡率が16%低下
・さまざまながんのリスクが低下
・胆石の発症を45%低下
・心臓疾患のリスクを44%低下
・糖尿病リスクを50%低下
・うつ病のリスクを20%低下
・幸福物質のドーパミンの分泌を促す
・集中力や注意力、短期記憶、反応速度を高める

また、「緑茶」については、国立精神・神経医療研究センターの研究によると、「緑茶を1日4杯以上飲む人は、1杯以下の人よりも、うつ病リスクが半分になる」という結果が出ています。緑茶に含まれる、うまみ成分の「テアニン」や、渋み成分の「カテキン」の効果と推測されます。

テアニン」は、睡眠のサプリメントとしても販売されているように、リラックス効果のある成分として知られています。
カテキン」は、強い抗酸化作用、活性酸素消去作用があり、トクホ飲料にも採用されているように、コレステロールや血糖値の上昇抑制作用があり、いいことずくめです。

ちなみに私は、毎朝、中国茶を飲むのが習慣です。いい茶葉だと、5~10杯も淹れることができるので、1回しか淹れられないコーヒーと比べて、コスパが高いです。緑茶とほぼ同等のテアニンとカテキンが含まれているので、同様の健康効果が期待できます。

コーヒーは飲むことができる一種の魔法である。
—キャサリン・M・ヴァレンテ(アメリカの小説家)
Photo: Adobe Stock

正しいコーヒー、お茶の飲み方

コーヒーやお茶には、よく知られているように、「カフェイン」が入っています。カフェインには覚醒作用があります。よって、朝にコーヒーを飲むと脳がシャキッとするのは、科学的に正しいのです。

また、「リラックス効果」があるので、昼の休憩時間に飲むのもいいでしょう。とはいえ、カフェインの半減期は4〜6時間で、意外に分解まで時間がかかります。

夕食後のコーヒーは、不眠の原因になるので控えましょう。カフェイン摂取の門限は、睡眠に影響しない「14時まで」にするのがベストです。

やってはいけない飲み方は、「砂糖の入れすぎ」です。甘いコーヒーは、血糖値を急上昇させるので、1日に何杯も飲むと、糖尿病のリスクを高めます。私の患者さんで缶コーヒー好きの人がいましたが、甘い缶コーヒーを1日4缶も飲んでいたため、若くして糖尿病になりました。

コーヒーはブラックで飲むか、ごく少量の砂糖にとどめるべきです。また、コーヒーチェーン店の「フラペチーノ」「キャメラルマキアート」などには、大量の砂糖が含まれています。1日の砂糖の適正摂取量は大さじ3杯までが目安です。注意するようにしましょう。

そもそも、缶コーヒーやインスタントコーヒー、ペットボトルのお茶などは、健康にいい各種成分の含有量が大幅に少なくなります。

コーヒーは豆から、お茶は茶葉から、その場で淹れたてを飲むのが最も健康効果が高いのです。コンビニや自動販売機で買うのではなく、自宅で自分で淹れる習慣を取り入れましょう。気分転換にもなります。

ここまではメリットについて述べてきましたが、遺伝的にカフェインに弱い人もいます。

そんな人がコーヒーを大量に飲むと、心筋梗塞になるリスクが高まります。最近の研究では、カフェインに弱い遺伝子タイプも発見されています。遺伝子検査をしなくても、カフェインに弱い人は、普通の人よりもカフェインの代謝が遅く、コーヒーを飲むと、「寝られなくなる」「疲労感が出る」など、影響が強く出ます。

メリットがたくさんあるからといって、飲めないタイプの人が無理に摂取量を増やすことはしないでください。