香港の自由の息吹は、中国共産党によって日々押さえつけられている。31日には、中国政府の雑用係のような香港政府が、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を言い訳にして、立法会(議会)議員選挙を1年延期した。反体制派の人々は、逮捕されたり、解雇されたりしている。立法会議員選挙は9月に予定されていたが、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は緊急事態下の権限を発動して同選挙をキャンセルした。彼女は、選挙の延期について「政治的な背景は一切ない」と語ったが、中国政府が香港の有権者の意志を恐れていることは明らかだ。昨年11月の区議会(地方議会)選挙では、投票に臨んだ香港市民の数が史上最高に上り、民主派候補らが地滑り的勝利を収めた。7月に行われた立法会議員の民主派候補の予備選では、こうした非公式の投票が新たに導入された香港国家安全維持法に違反する可能性があるとの警告にもかかわらず、60万人以上が投票に参加した。
【社説】香港の締め付け強める中国
議会選挙は延期、反体制派は逮捕 「雨傘運動」率いた大学教授は解雇された
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