ウィズコロナ時代、初めての夏。マスクの装着が欠かせなくなったいま、より熱中症予防、夏バテ防止策を講じる必要がある。そこですすめたいのが、天然発酵甘味料「糀(こうじ)甘酒」だ。そもそも甘酒は、俳句では夏の季語。熱中症、夏バテに効く成分を豊富に含む。特に麹甘酒はアルコール0%なので、子どもから高齢者まで安心して飲める。折しも、8月5日は「発酵の日」。これをきっかけに、糀甘酒を取り入れた食生活をスタートしてみてはいかがだろうか。日本の発酵調味料研究の第一人者、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科の前橋健二教授に、糀甘酒を取り入れて、暑い夏を乗り切る秘策や健康的な食事方法などについて聞いた。(医療・健康コミュニケーター 高橋 誠)
夏は「糀甘酒」の季節
江戸庶民も愛した「飲む点滴」
私たちの生活を一変させたウィズコロナ時代。ストレスが募れば、免疫も下がる。この夏は、例年以上に熱中症、夏バテに気を付けたい。
そこで、ますます脚光を浴びているのが「糀甘酒」。栄養価が高く、疲労回復、熱中症対策、夏バテ防止に即効性がある。巣ごもり二日酔いに効果のあるビタミンB群、胎児の先天性異常予防のために不可欠な葉酸のほか、持久力や筋力アップ、降圧効果、便通改善、抗酸化効果などに有用な成分の宝庫である。「飲む点滴」と呼ばれるほどの発酵食品の雄だ。
こうじ博士、前橋教授は、糀甘酒の無限の健康パワーを次のように語る。