セブン&アイ・ホールディングスは、米国での買い物旅行で最大の金額を支払おうとしている。セブン&アイは米石油精製大手マラソン・ペトロリアムからコンビニエンスストアを併設するガソリンスタンド部門「スピードウェイ」を210億ドル(約2兆2200億円)で買収することで合意した。アクティビスト(物言う株主)のヘッジファンド、エリオット・マネジメントはかねてマラソンに対し事業の切り離しを求めていた。米セブン-イレブンの親会社セブン&アイは低迷が続く日本国内市場以外での多角化を狙っており、この買収で、米国およびカナダのセブン-イレブン既存店約9800店舗に加え、約3900店舗を取得することになる。セブン&アイは2年前にも、コンビニとガソリンスタンド事業を運営する米スノコから米国内の1000店舗以上を33億ドルで買収した。スノコの買収効果もあり、セブン&アイは過去4期で北米市場での売上高が50%増となっているが、日本国内の売上高は8%減となっている。
セブン&アイの米コンビニ買収、取得額高すぎないか
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