ソニーは、巣ごもり需要がゲーム販売の追い風となり、新たに「高得点」をたたき出した。すでに次のレベルも手に届くところにあるようだ。年内に新型家庭用ゲーム機の投入を予定しているためだ。同社が4日発表した4-6月期決算では、営業利益がS&P500グローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想を63%上回った。外出自粛が追い風となり、ゲーム部門の売上高を32%押し上げた。その多くはゲームソフトではなく、ダウンロード型のゲームであるため、利益率はより高いことになる。ソニーのゲーム部門の営業利益は1240億円と、前年同期比で68%の大幅な伸びを示した。ソニーの他の部門は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で打撃を受けたものの、ゲーム部門の好調がこれを補った。テレビやカメラの販売減少を受けて、エレクトロニクス部門の営業損益は赤字に転落。アップルを顧客に抱える画像センサー部門は、スマートフォンの販売鈍化が響き、減益となった。一方、映画部門は劇場閉鎖の逆風を受けたが、テレビ番組のライセンス収入が伸びたことで、マイナス影響が一部相殺された。
ソニーがゲームで「高得点」、コロナで勝ち組に
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