2015年8月26日、鎌倉市図書館(@kamakura_tosyok)はツイッターに以下のような投稿を行った。

「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね」

 このツイートは、賛否とも大きな反響を呼び、子どもたちの状況に対する理解の浸透につながった。

「ましてや、コロナ禍の真っ只中にある今の状況です。子どもや若者が絶望し、『死ぬしかない』という方向に追い詰められていく悲劇は、起こると取り返しがつきません。そうならない配慮をしなくてはなりません」(小河さん)

 そのためには、何が必要なのだろうか。

進学も就職も無理……
先の見えないトンネルの中に

「高校の先生とお話していると、やはりサード・プレイスの重要性が浮かび上がってきます。子どもが本当に辛いとき、逃げて行ける場所、一休みできる場所。学業を続けていくためにも、一服したり休憩したりして、普段の生活をつないでいく必要があります。高校生たちが生きていくために、そういう場は必要であるはずです」(小河さん)

 しかし高校も、新型コロナを警戒しなくてはならない。8月6日現在までに、東京都立高校だけで3校が感染者発生による休校となっている。高校内の「居場所」どころか、登校ができない。公立図書館も、感染が拡大すると休館せざるを得ない。ホッとできる居場所を必要とする子どもの家庭には、「居場所」としての機能は期待できない。