株価急落が呼び水で増加
投資初心者が気を付けること
コロナ禍での株価急落が呼び水となり、30~40歳代で投資を始める人が増えているという。7月30日に決算を発表したSBIホールディングスの資料によれば、傘下のSBI証券とSBIネオモバイル証券を合わせた4-6月期の平均新規口座開設数は、前年同期比で2.1倍と高水準で推移している。証券界のデジタルトランスフォーメーション(DX)は、いよいよ大きな潮流となってきた。
社会人10年目になる筆者の甥も、今年、ネット証券経由で積立投資を始めた1人だ。彼はオンライン動画で資産運用の勉強をしており、経費率が低いインデックスファンドを数本組み合わせて投資を始めたという。
そんな彼から、「積立額を増やそうと思うが、どの資産を積立するのが良いか」と尋ねられた。残念ながら筆者には、数十年後にどの資産が最も値上がりしているかを予見する能力はない。それでも各資産のリスクに着目することで、長期積立投資に適した資産に目星をつけることはできる。
ここでは、長期積立投資に適した資産の選別法ついて考察してみたい。