新型コロナウイルスの感染者が増える中、人ごみに出かけることを躊躇する人も多いだろう。だったら山に出かけたり、山の幸を楽しむのはどうだろうか。「野人」こと、天然食材ハンターの谷田圭太氏が、最もおいしい山の幸ベスト5を紹介する。(天然食材ハンター 谷田圭太)

キウイよりおいしい
山で採れる木の実

谷田圭太,香茸

 山の幸といわれることが多いが、その中身は大きく分ければ植物系「山菜」、キノコ、動物、木の実などとなる。

 おいしいものは山ほどあるが、過去に食べた中で最高においしかった食材を5つ紹介したい。

 まずは5位から。

 これは9月から10月頃に熟して高い木の上から下に落ちる。緑色で大きさは親指の第一関節ぐらい。熟すと甘くて皮ごと食べられる。

 甘く感じるのは人間だけではない。鳥たちも食べるため、この実がなる場所は小鳥のさえずりが静かな山の中に響く。目を閉じてじっとしていると自然と一体になるような感覚になる。そんな場所にあるツル植物の実だ。