東京がAA比率100%のカラクリ
2番目に高い長崎は90%

 水質の格付けで最高位のAAを得た海水浴場の比率が80%以上だったのは、次の11都県だった。

 東京都は100.0%(水質AAの海水浴場数は8カ所)。長崎県は90.0%(同18カ所)。鹿児島県は88.5%(同23カ所)。高知県は87.5%(同7カ所)。大分県は87.5%(同7カ所)。島根県は86.7%(同26カ所)。熊本県は85.7%(同6カ所)。徳島県は83.3%(同5カ所)。山口県は82.9%(同34カ所)。鳥取県は81.8%(同9カ所)。愛媛県は80.0%(同20カ所)だった。

 ちなみに、AAの比率の全国平均値は、57.5%である(AAと評価された海水浴場数450カ所÷格付け対象となった海水浴場総数783カ所で計算)。

 東京都のAAの比率が100.0%になっていることには注意が必要だ。AA を獲得した8カ所は、実は全て離島の海水浴場というカラクリがある。

 お台場プラージュ(港区)や、葛西海浜公園の西なぎさ遊泳ゾーン(江戸川区)といった東京湾で泳げる場所について、東京都は、水質調査結果を環境省に報告する対象から外しているのである。

 最後に、「海水浴場開設率・都道府県ランキング2020」でも指摘したが、今年は全国で4割の海水浴場が開設中止となっている(7月16日時点、海上保安庁調べ)。

 不開設でも砂浜への出入りは可能だが、遊泳区域を示すブイはなくライフセーバーもいないので、泳ぐのは非常に危険である。この夏、海水浴には、必ず海水浴場が開設されているかどうかを確かめてから出掛けてほしい。

 また、開設している場合でも、新型コロナウイルスの感染防止の観点から“3密”を防ぐため、更衣室や売店などを設けないケースが多い。例年以上にしっかりとした準備が必要になるので、この点にもぜひ留意してほしい。

(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)