米労働省が発表した7月の雇用統計では、非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比176万3000人増加した。失業率は10.2%に改善した。市場予想は就業者数が148万2000人増、失業率が10.6%で、予想よりも明るい結果となった。7月の雇用増にもかかわらず、新型コロナウイルス流行で失われた雇用は、まだ半分も回復していない。新型コロナウイルス流行で米国がリセッション(景気後退)入りする前の失業率は3.5%近辺と、50年ぶりの低水準だった。3月と4月には新型コロナの影響で失業者数が合わせて約2200万人に達したが、多くの州で営業活動の制限が緩和されたことを受け、就業者数は5月と6月に合わせて700万人以上増えていた。