米農務省は12日、種子入りの不審な郵便物が全米各地に届けられた問題を巡り、中国農業農村省と協力してその発送元などの調査を進めていると明らかにした。発送元を調べる調査で中国側の協力を得ているとし、配送に関わった企業名も把握していると述べた。中国郵政の支援も受けているという。中国農業農村省からは今のところコメントを得られていない。米連邦捜査局(FBI)など複数の米機関は、7月から報告され始めた種子入り郵便物の調査に着手。郵便物は数十州の数千人宛てに送られ、その多くが中国から郵送されている。当局は、問題の種子を通じて侵略的外来種や伝染病が持ち込まれ、米国内の農作物が被害を受ける事態を警戒している。