中国はパキスタンで新型コロナウイルスに対するワクチンの臨床試験(治験)を実施する見返りに、同国にワクチンを供給する計画だ。複数のパキスタン当局者が明らかにした。発展途上国の中でも中国の有数の友好国であるパキスタンは、ワクチン生産の早い段階で国内の高齢者や医療従事者など最もリスクの高い人に接種するのに十分な量のワクチンの提供を受ける予定だ。当局者らによると、まずはパキスタンの人口の5分の1程度がワクチン接種を受けられる見込み。同国でのワクチン治験について2社目の中国企業との交渉が進められている。途上国の多くはワクチンを開発・実験・生産する製薬業界がなく、他国から輸入する資金にも乏しい場合が多い。一方、中国は国内で新型コロナ患者が減少しているため、国外でワクチン治験を実施する必要に迫られている。
中国、パキスタンに新型コロナワクチン供給へ
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