さいたま市長・清水勇人 ×さいたまスポーツコミッション会長兼さいたまブロンコス代表・池田純Photo by Yumiko Asakura

浦和レッズや大宮アルディージャを中心に、サッカーの街としてイメージが定着しているさいたま市。しかし、人口や自然の豊かさ、都心からのアクセスといったリソースを考えれば、まだまだ他のスポーツも育つ潜在的な可能性を秘めている。そこで今、サッカーに続くスポーツとしてバスケットボールに注目が集まっている。さいたま市長の清水勇人氏と、さいたまスポーツコミッション会長であり新生・さいたまブロンコスの代表でもある池田純氏が、さいたま第2のスポーツとしてのバスケットボールの成長戦略を語る。

サッカーに次ぐスポーツとして
バスケットボールがさいたまに定着する可能性

――さいたま市は「スポーツによるまちづくり」を目標に掲げ、「さいたま市国際スポーツタウン構想」を推進しています。さいたま市のスポーツ都市としてのポテンシャルについてお聞かせください。

清水 日本の人口が減少している中にあって、さいたま市の人口は現在も増加しています。人口は現在132万人を超えたところで、とくに15歳以下人口の社会増は日本で最も多くなっています。当然、スポーツ人口も多く、若年スポーツや市民スポーツが非常にさかんです。

 とくにさかんなスポーツはサッカーで、ご存じのとおりJリーグの2チームがさいたま市を拠点としており、少年サッカークラブに所属している人の数は国内トップレベルです。高校サッカーの名門校が多いのも周知のとおりです。

 裾野からトップまでの広がりがあり、スポーツビジネスの市場としても大きな可能性がある。それが、さいたま市の特徴だといえます。

清水勇人さいたま市長しみず・はやと 1962年埼玉県生まれ。日本大学法学部卒業後、松下政経塾に入塾(7期生)。地方自治体や企業の環境問題、地域計画、新規事業開発等の調査・コンサルタント会社経営、衆議院議員公設秘書、埼玉県議会議員を経て、2009年にさいたま市長に就任(現在3期目)。著書に『さいたま市未来創造図』(2010年、埼玉新聞社出版局)などがある Photo by Y.A.