ラグビーワールドカップ(W杯)で日本代表は惜しくも南アフリカに敗れ去ったが、4年前には同国相手に大金星をあげたことは記憶に新しい。特集「熱狂!ラグビー ビジネス・人脈・W杯」(全10回)の第2回では、その際に代表のメンタルコーチを務めており、大金星の影の立役者となった荒木香織氏に、ビジネスにも通じるリーダーシップの育て方や心の鍛え方を指南してもらった。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)(「週刊ダイヤモンド」2019年8月31日号を基に再編集。肩書や数字などは当時のもの)
歴史的大金星となった
「ブライトンの奇跡」
「ブライトンの奇跡」。日本代表が強豪の南アフリカ相手に歴史的大金星を挙げた4年前のラグビーワールドカップ(W杯)の一戦は、このように称される。最終盤の劇的な逆転勝利は当時、日本中を感動の渦に巻き込んだ。
これが選手たちの努力のたまものだったことは言うまでもないが、実は、彼らの力を最大限に引き出した陰の立役者として、代表に随行した「メンタルコーチ」の果たした役割も大きかったことをご存じだろうか。