夫婦の家事バランスを整えるヒント(3)
コントロールできないことで悩まない

「まずは自分自身で解決できること」から始めましょう。例えば夫のマインドや家事スキルはどのレベルでしょうか。

(1)自発的に動くが、ズレたことをしがち
(2)頼めば動くが、戦力になりにくい
(3)頼んでも頑として動かない

(1)(2)は、慣れの問題。経験を積むことで当事者意識は少しずつ確実に育まれていきます。夫のマインドやスキル自体をあなたが直接変えることはできません。巻き込むためにあなた自身が前述の(1)(2)をどうするのか、したいのかを考えて動きましょう。

(3)については、お互いに意地を張ってこじれてしまっている可能性と、そもそも分担自体をするつもりがない可能性と、両方考えられそうです。あなたが今できることから、試してみてください。

 なお、夫の立場で(3)のアクションをとっている自覚のある方は、妻が発しているSOSを甘く見ないでください。特にお子さまが小さいうちは、妻は余裕がありません。言い分が要領を得なかったとしたら、それだけ追い詰められているしるしです。ここで生じた恨みつらみは、その先長く夫婦の信頼関係に影響します。

 最後に、わたし自身の経験を。

「そんなに大変ならやらなければいいのに」に腹を立てたことが過去に何度もありました。料理中に夫がリビングでのんびりしているのが許せないのです。「わたしは帰ってきてから一息もついていないのに、なぜあなたはずっと座っているのか。何かしてほしい」そう訴えると「じゃあ何をやればいいんだ」と返ってきます。

「とにかく立ち上がってキッチンに来て。料理は何もしなくていいから『ああ忙しい、やることがいっぱいあって大変だよ』と言いながら、その辺を意味なく右往左往してほしい」と苦し紛れに口にしたことで、「なんだよそれは」と笑いが生まれ、一気に空気が緩みました。呪いが解けたような気持ちになり、ホッとしたのを覚えています。

「つらさを理解してほしい」「大変さを共有したい」「わたしの頑張りを認めてほしい」という感情の問題はなかなかスッキリと解決しないものですが、こんなふうに、理不尽でも小出しに昇華させる方法もあるかもしれません。

(家族の片づけコンサルタント sea(しー))