頑張った社員を正しく評価するためには、お金が必要
三光ソフランホールディングス株式会社 代表取締役社長
1945年、大宮市(現さいたま市)生まれ。東京電機大学電気工学科卒業。1974年に三光不動産株式会社(現三光ソフランホールディングス)設立、代表取締役社長就任。現在、三光ソフラン(株)代表取締役会長、メディカル・ケア・サービス(株)代表取締役会長、(株)財産ドック代表取締役社長、全国賃貸管理ビジネス協会会長、(財)日本賃貸住宅管理協会副会長など、様々な役職を兼任。2004年に、不動産事業の振興に多大な貢献をし、関係団体の役員として業界の発展に寄与したとして、「国土交通大臣表彰」受賞。2006年には、建設・不動産・賃貸管理・介護事業の功績により、「黄綬褒章」を受章。さらに2016年には、「旭日双光章」を受章。
山下:ジャカルタへご一緒させていただいたとき、ビジネスクラスを利用しましたが、驚いたのは、ジャカルタに到着する間、同行するみなさんが一切、くつろいでいなかったことです。隣の席の方と打ち合わせをしたり、パソコンを開いて資料をまとめたり。1分1秒を無駄にしない「タイム・イズ・マネー」の精神を強烈に感じました。
高橋:私がビジネスクラスに乗ったのは、55歳を過ぎてから。それまでは、社員も含めてエコノミークラスが定石でした。「飛行機に乗っている間は、ゆっくりした姿勢で物事を考えるほうが効率的かもしれない」と思い、55歳からはビジネスに乗るようになりました。体力面を考慮しても、ビジネスクラスのほうが無理はないかな、と。
現在は私だけでなく、役員にもビジネスクラスの利用を認めています。つまり「頑張って結果を出して役員になれば、ビジネスクラスに乗ることができます。
山下:「ビジネスクラスに乗りたい」という気持ちが、社員のやる気にもつながるわけですね。
高橋:そうです。会社が業績を上げるためには、社員が一所懸命働いてくれないといけません。頑張った社員には、正しく評価する。私がお金を払うのは、「社員に頑張ってもらうため」、そして「頑張った社員を評価するため」です。
山下:お金の本来の正しい使い方、愛情ある使い方ですね。だから高橋会長はお金に愛されるのだと思います。