自宅でできる
セルフスタイリングの練習法
──ウィズコロナ時代、「美容室に行く回数が減り、セルフカットをするようになった」という人も増えてくると思います。そんな人たちに、この本をどうやって使い倒してほしいですか?
小西:まず自分に合う髪型・前髪っていうのを予習してみてほしいですね。たとえば丸顔なら、丸顔のページを開けばスタイリングのやり方も、ホームケアも書いてあります。まずは、自分で、家でできる範囲のことを書いているので、この本を読んだだけでもキレイになれると思います。それでも、「もっともっと変わりたい」と思った人は美容室に行けばいいんじゃないかなって。
今回の本は、髪の悩みの解決法をまとめた「教科書」みたいなものだと思っていただけたら。
美容室で働いていると感じるのですが、切らなくてもいい人って、いっぱいいるんです。「変わりたかったら切るしかない」というのは固定観念ですよ。僕は、美容師として経験を重ね、自分がつくるスタイルが人から認められていくうちに、「自分が今この女性の髪を、切らなくても変えられるな」と思ったら、「切らない選択肢」を与えてあげたいと感じるようになりました。今日の美容室代を、他の遊び代や洋服代に回させてあげたほうが、もっとこの人は幸せになれるんじゃないかなって。
自分が今、髪について悩んでいること、誰にでも絶対あると思うんです。「広がりやすい」とか「前髪が分かれやすい」とか。だから、該当するページを開いてもらって、改善策を見て、まずは1つでもいいから実践してみてほしいですね。
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──実践するための本なんですね。自分の悩んでいるところだけ見るのでもいい?
小西:もちろんいいです。自分の気になる点だけでもいい。僕のお客様で好評だったのは、【「誰にでも似合いやすい! 黄金比「7:3分け」の前髪」】という項目ですね。「自分で実践してやってみました」と言ってもらえました。セルフ前髪カットは、やっぱりちょっと難しかったみたいですが、それでも「ふだん自分で何も考えずに切るよりもずっと良かったです」と。
前髪を7:3の流し前髪に変更。右目上にできた小さな三角形が輪郭を引き締めてくれています。毛量を少しだけ減らしてヘアクリームをつけると、髪のボリュームがダウンして、お悩みの丸顔もタイトな印象になりました。
「お金をかけたくないけど、今まで努力をしなかったけど、ちょっとかわいくなりたいな」と、そんな思いを持っている人に読んでもらいたいですね。
【大好評連載】
第1回 石原さとみはなぜ垢抜けたのか?カリスマ美容師が教える「似合う髪型」の見つけ方
第2回 マスクやZOOM会議で映える「前髪」戦略!髪を切らなくてもイメチェンできる
第3回 「イメチェンしたのになんかダサい」を解消!垢抜けヘア最大のポイントとは?
第4回 カリスマ美容師が、お客様に「毎月、髪を切りに来なくていい」と言う理由