警官による黒人男性銃撃への抗議デモが続く米ウィスコンシン州ケノーシャで25日夜、発砲事件が発生した。2人が死亡、1人が負傷し、警察が捜査に当たっている。ケノーシャでは23日にジェイコブ・ブレークさん(29)が背後から警官に銃撃される事件が起きて以降、衝突や火災、略奪行為が発生。ウィスコンシン州のトニー・エバース知事は25日に非常事態を宣言し、州兵250人が重要インフラの警護やケノーシャ市当局の支援に当たることを許可したと明らかにした。ケノーシャ当局は周辺地域から法執行機関関係者が100人ほど集結し、地元警察を支援していると述べた。また現地では午後8時以降の外出禁止令が敷かれている。ケノーシャの警察は26日、25日深夜に発砲が複数回あったとの通報を受けたと発表。当局によると、銃撃で2人が死亡。3人目の被害者は病院に搬送され、命に別条はないものの重体だという。警察は捜査を続けているとし、それ以上の詳細は明かさなかった。