Amazonにはできず、
書店にできることは何か?では、答えは出ない
「Amazonにはできないけれど、地元の書店にはできることは何か?この生存戦略を提案してください」
あなたがもし、大学院の授業や、会社の研修で問われたらなんと答えるでしょうか?
ぜひ少しだけ考えてみてください。
ある人は「そんなものはない」と答えるかもしれませんし、ある人は「カフェを隣接させて別の価値を提供する」「地元の商店街で使えるポイントカードを作る」などと答えるかもしれません。
いずれにしても、恐らくその答えのほとんどはある論点から、逆算して出されているものだと私は推測します。それは「差別化戦略」と呼ばれるものです。つまり「Amazonにはできなくて、地元の本屋にできることを付加価値として加える」という視点です。
確かに、この視点は一見すると合理的なようにみえます。
経営の教科書や、本の中でしばしば取り上げられる、このような「差別化」や「ニッチ戦略」というのは、基本的には「メガプレーヤーではできないことをやりにいけ」ということです。