太平洋の島国パラオ共和国が米国防総省に対し、港湾や基地、飛行場の建設を要請している。米当局者が明らかにした。影響力を増す中国に対抗するため、アジアで米軍のプレゼンス拡大を目指す米国にとっては追い風となりそうだ。マーク・エスパー国防長官が先週、現地を訪問した際にパラオ側から要請があった。数百の島で構成される小国パラオを米国の国防長官が訪問したのは今回が初めて。パラオは台湾と親しい外交関係にある。エスパー氏は「2018年米国家防衛戦略」に沿って、アジア地域における米軍配備の見直しを行っており、パラオ訪問はその一環。防衛戦略では、中国による安全保障上の脅威の高まりに対応できるよう、対策を強化するよう求めている。