米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが2億ドル(約210億円)を投じて制作した実写映画「ムーラン」が、新疆地域で当局と協力したことを巡り人権活動家から批判を浴びている。中国当局はこれまで、同地域で多数のイスラム系少数民族の人権を侵害していると非難されている。ムーランのクレジットタイトルでは、「スペシャルサンクス」として中国共産党と政府の複数の機関名が表示されるが、中央アジアに隣接する山あいの地、新疆の8機関もこれに含まれる。制作に携わったプロダクションデザイナーでアカデミー賞受賞者のグラント・メイジャー氏によると、映画のごく一部は新疆で撮影された。中国国内での映画撮影には地元当局の許可を要する。