ロシア政府を批判しているアレクセイ・ナワリヌイ氏は昨年、ウラジーミル・プーチン大統領に対抗するという点で異例の勝利を収めた。昨秋のモスクワの市議会選挙では汚職、貧困率の上昇や公共サービスの劣化に対する市民の不満を集め、プーチン氏に忠誠を誓う候補者を打ち負かすことができた。ナワリヌイ氏が命を狙われ、ドイツで深刻な病状の治療が続く中、彼の団体は活動を続けようとしている。11日に始まる地方選挙は、反体制派が力を維持できるかどうかを測る重要な試金石となる。ナワリヌイ氏に対する攻撃で、苦境に立たされているロシアの政治的反対勢力はひるむのか、それとも、勢いを増すのか。ロシアの政治において市・地方レベルの選挙が大きな影響力を持つことはない。とりわけ、同国の政治の中枢であるモスクワから遠く離れ、汚職とロシア式の利権政治によって、ロシア政府とのコネを持つごく少数の政治家が権力を握り続けている地域ではそうだ。
ナワリヌイ氏欠くロシア反体制派、地方選の勝算は
11日に始まる地方選挙、指導者の毒殺未遂に関わらず反政権側は力を維持するか
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