治療費を考慮すると
生活のダウンサイジングが必須

 65歳以降、Kさんご夫婦の年金は年間300万円、手取り額で260万円前後と思われます。また、企業年金の給付が年84万円あることから、収入は260万円+84万円=344万円になります。一方、支出は何も見直し等を行わなければ、月42.7万円、年間では507.6万円になります。この金額に固定資産税(12万円)、自動車税(15万円)等を加えれば支出額は534.6万円です。

 収入344万円から支出534.6万円を差し引くと年間の赤字額は190.6万円になります。65歳時の金融資産額4947万円から毎年赤字額の163.6万円 を取り崩すと約26年間、91歳まで金融資産が持つ計算になりますが、先に挙げた車の買い替え費用、家の修繕費用を考慮していませんので実際は26年よりも短くなり、人生100年時代ではやや不安です。

 また、奥様のがんの治療費も考慮していません。がんの進行具合や、奥様がどのような治療を望まれているのか定かではない、つまり治療費がいくらかかるのか定かではないため、金融資産の取り崩しをできるだけ少なくする努力はしておきたいところです。