【パリ】フランス高級ブランドグループのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは、米国との税交渉責任者であるブリュノ・ルメール仏財務相に、米ティファニー買収合意撤回への支援を求めたが断られた。仏高官らが明らかにした。  財務相に支援を求めたとなれば、LVMHが162億ドル(約1兆7000億円)でのティファニー買収を撤回した理由の説明、とりわけ仏政府から要請されたとの主張に新たな疑義が生じる。  LVMHはルメール氏に働き掛けてはいないとし、「こうした悪意のある、全く根拠のない非難を否定する」と述べた。