若手社員が活躍できるのは
IT企業や外食・小売・流通系企業?

 今回の調査では、アップルやアマゾンをはじめとした「IT関連企業」や、現場で若手社員が活躍している姿をよく目にするユニクロや日本マクドナルドなど「外食・小売・流通系企業」が上位に選ばれた。

 その一方で、上位にランクインできていないのが「製造業」の企業だ。17位にアサヒビール、18位にソニー、20位に森永製菓が入っているものの、大手自動車メーカーやソニー以外の大手電機メーカーは残念ながらランクインしていない。

 同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、この結果について以下のように分析する。

「現在、日本の製造業が変革を起こせず、苦戦していることが大きな課題になっている。それはこの結果から分かるように、優秀な若い世代の力を生かせていないのも一因ではないか」

 若手社員のうちから活躍したいと考えているなら、就職活動の際も入社数年の先輩社員がどのように活躍しているのかなど、ホームページや人事の話だけでなく、OB・OG訪問で話を聞いたり、社員の本音が書きこまれている社員クチコミサイトなどを通じて情報を仕入れたりすることで、入社前後のギャップが生まれないように注意したい。

(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)