「親が子に就職させたい業種」と「子(就活生)が就職したい業種」には、ギャップがあった!今回は、ダイヤモンド社が行ったアンケート調査から、そのギャップをランキング形式で紹介する。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)
新型コロナウイルスの感染拡大によって、売り手市場から一気に買い手市場へと転換してしまった新卒学生の就職市場。厳しい状況を受けて、自分が内定を獲得できるのか不安に陥る就活生や、就活生である子どもが就職できるのか心配を募らせる親も少なくないだろう。
こんな厳しい就職戦線を生き残るため、社会人の先輩である親が実体験などから子にアドバイスし、子がそれを参考にして就職活動をするのも一つの方法だ。しかし、ダイヤモンド社が親と子の両方にアンケートを実施したところ、両者の間にはさまざまな考え方の違いが浮かび上がる結果となった。
今回はその中から、特に親と子のギャップが浮かび上がった「志望する業種」をランキング形式で紹介し、就職先に関する両者の考え方の違いを読み解いていこう。
※「ダイヤモンド・オンライン」読者(親)と、ダイヤモンド・ヒューマンリソースの「ダイヤモンド就活ナビ」会員(子・就活生)にアンケート調査を実施。調査期間は、2020年2月5日~17日。有効回答数は、親が291人、子が209人だった。小数点第2位以下は省略。
就活生が就職したい業種ランキング
1位は商社、2位はIT、3位は製造業に
最初に見ていきたいのが、親と子が考える「就職してほしい/就職したい業種ランキング」だ。一体どのような違いが、親と子の間で表れたのだろうか。
まず、子である就活生に聞いた「就職したい業種ランキング」を見ていこう。1位は「商社」で、就職したいと答えた人は29.1%に上った。2位は「IT(ハードウエア、ソフトウエア)/ITサービス」で25.2%だった。
3位は「製造業」と「食料品/飲料/嗜好品」(17.6%)が同率で並び、5位には「金融/証券/保険」がランクインした。