移民問題は、ドナルド・トランプ氏が2016年の米大統領選で主な争点とし、その後の政権で中心的に取り組んできた課題だ。米国にやって来るほぼあらゆる種類の移民を減らそうとしてきた。民主党大統領候補のジョー・バイデン前副大統領は独自の移民政策を掲げ、自身が政権を握ればトランプ現政権が行った変更のほぼ全てを元に戻すと約束している。トランプ氏は次のような変更を行った。国境の壁建設や多くの国からの入国禁止に加え、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間は移住希望者に対してメキシコとの国境を一時的に閉鎖することなどだ。また、幼少期に親と不法入国した若者の在留を認める制度(DACA)を廃止しようとしたり、永住権(グリーンカード)申請者に経済力があるかどうかを判断する審査を実施したりした。南部国境で入国審査を待つ移住希望者をメキシコに送り返すことも始めた。
トランプ VS. バイデン 移民・国境政策の相違点
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