中国の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」の海外事業を米拠点の新会社として分離する案を米ホワイトハウスが承認したことについて、中国国営メディアが相次いで批判した。米国でのTikTok禁止を回避するには米中両政府の承認が必要で、先行き不透明感が高まっている。TikTokは米国で約1億人のユーザーを抱える。同社がホワイトハウスの国家安全保障上の懸念に対処するため米オラクルおよびウォルマートと提携する案を提示したことで、ドナルド・トランプ米大統領は先週末にこれを承認。TikTokは米事業が閉鎖される事態を土壇場で回避した形となった。しかし、複数の中国国営メディアは、TikTokの提案を不公正で中国の国益に反するとしてこきおろしており、中国政府が提案を拒否する可能性がある。