米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は23日、電気自動車――ぴかぴかの赤いフォード・マスタング――のボンネットを机の代わりにして、同州内でのガソリン車の新車販売を15年後に終了する知事令に署名した。大変なのはここからだ。エネルギー業界のコンサルタントや研究者によると、カリフォルニア州を走る全ての乗用車とトラックを電気自動車にした場合、電力需要は25%も増える可能性がある。再生可能エネルギーへの移行が急速に進む中、既に計画停電が断続的に起きている同州にとって、電力需要の増大は大きな課題だ。カリフォルニア州は数百万人がフリーウエーを使って問題なく長距離を通勤・通学できるように、発電量を増やしたり、それに応じて送電網を強化したり、急速充電ステーション網を拡大したりする必要がある。バッテリー技術については、継続的な向上を期待するだろう。
EVシフトの米加州、電力需要まかなえるか
既に計画停電が断続的に起きているカリフォルニア州にとって大きな課題
有料会員限定
あなたにおすすめ