金相場の快走はまだ続くのか?金投資家にとって、今年は過去最高並みのリターンをもたらす「当たり年」だろう。先物価格は8月に最高値を更新。年初来では約24%値上がりしている。古くから「金嫌い」は多く、中にはウォーレン・バフェット氏やジョン・ボーグル氏など有力投資家も含まれる。しかし、今年の金相場の動向は、金融史はドルなど通貨の地位低下が不可避の方向へと向かっているとの主張を勢いづける要因ともなっている。新型コロナウイルス危機からの景気回復支援に向け、米連邦準備制度理事会(FRB)が低金利を維持する方針を示していることで、金相場は大きな恩恵を受けている。ジェローム・パウエルFRB議長は8月、インフレ高進回避に向けた予防的利上げ方針を撤回すると正式に表明した。
金相場の急騰は本物か 「ドル衰退論」に拍車
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