9月29日夜の米大統領選討論会でドナルド・トランプ大統領が、ジョー・バイデン前副大統領は民主党内で支配力を強めつつある左派の形ばかりの代表になると主張したのに対し、バイデン氏は「私が民主党」だと述べて攻撃をかわした。だが、党の代表だという割には自分が何を信じているかを言いたがらなかった。バイデン氏の回避と防御の姿勢は、まず討論会の序盤で明らかになった。司会者のクリス・ウォレス氏から、上院での議事進行妨害(フィリバスター)を廃止すべきだという民主党内で強まっている主張を支持するか、そして最高裁判所判事の増員を支持するかと質問された時だった。バイデン氏は次のように述べた。「それについて私がどんな立場を取ったとしても、それは争点になる。その争点については米国民が意見を表明すべきだ。あなた方は投票に行くべきだ。投票はもう始まっている。投票し、地元の上院議員に対し、あなた方がどれほど強い気持ちを持っているか伝えるべきだ」。