被験者である男女6名にオンラインを通して化粧をした男性と面談してもらい、そのときの脳波と心拍を測定してバイタル値の変化を記録した。それによると、化粧をした男性と対面する時のほうが、化粧なしの時に比べて被験者の脳波が沈静・リラックス状態を示し、心拍数も低下したという。

 すなわち男性が化粧をしているほうが、相手がリラックスして対面できたということだ。生理的な影響のほか、インタビューをした側にとった「第一印象に好感を持った」「安心感がある」「自信がある」など全10項目のアンケート調査においても、すべての項目で化粧ありが化粧なしを上回った。

 大倉教授はこの結果を、化粧をしている男性自身に余裕や自信が生まれたことで、対面相手に安心感を抱かせたのではないかと推察する。

 マーケティング会社の富士経済の調べによると、男性化粧品市場は2019年時点で1196億円。2012年に1000億円の大台に乗り、ずっとゆるやかな右肩上がりで推移している。男の化粧は社会に受け入れられているのだ。

洗顔せっけんと
ボディソープの違い

 アインシュタインは洗顔せっけんと手洗い用のせっけんが違うことがわからずに奥さんにいつも怒られていたそうだ。宇宙を理解するよりもせっけんを区別する方が難しいということか。

 アインシュタインの話は極端にせよ、世の中高年男性はおおむねそういうものではないか。シャンプーと洗顔せっけんとボディソープの違いを説明できる人は果たしてどれぐらいいるだろうか。ちなみに筆者は面倒なので、ボディシャンプーで頭を洗い、その泡で体を洗う。シャンプー&リンスの2イン1どころかオールインワンだ。

 化粧に先立ち疑問に思ったのは、洗顔せっけんとボディソープは一体何が違うのかだ。

 メーカーは次のように答える。