不景気で、米国人は車にもスリムさを求めるようになるだろうか? まだその兆候はないが、景気後退に伴ってピックアップトラックから乗用車へと需要が回帰すれば、ピックアップトラックの販売に総力を挙げているデトロイトのビッグスリーには、隠れた危険が浮き彫りになるだろう。表面的には、米国人は今年の新型コロナウイルスに伴う危機でこの「路上の怪物」を好む傾向を強めただけのようにみえる。調査会社ワーズ・インテリジェンスによると、第3四半期の米国のライトトラック販売台数は、前年同期比でわずか5%の減少。乗用車販売台数は22%減少した。スポーツタイプ多目的車(SUV)を含む「ライトトラック(積載量1815キロ未満)」のカテゴリーは現在、市場全体の77%を占めており、10年前の約5割から増加している。
米ビッグ3、ピックアップトラック注力に落とし穴も
高価格なピックアップとSUVの人気はコロナ下でも衰えていないが…
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