マイクロソフトの共同創業者で慈善家のビル・ゲイツ氏は6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けに治験が続く抗体薬が規制当局から承認され、幅広く手に入るようになれば、患者の死亡率は大幅に低下する可能性があると述べた。抗体薬はドナルド・トランプ米大統領の治療にも使用された。モノクローナル抗体と呼ばれるこうした医薬品は、COVID-19初期患者の治療法として有望視されている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が主催するCEOカウンシルに出席したゲイツ氏は、「死亡率の低下は大幅なものになる可能性があり、少なくとも裕福な国では年末までにかなりの量が供給される」と述べた。ゲイツ氏は開発中のワクチンについても前向きな見解を示し、効果的なワクチンがあれば先進国では2021年末までに「通常なものにかなり近い」生活が取り戻せるかもしれないとした。一方でウイルスの根絶や感染を完全に断ち切るには2年から3年かかるだろうとも述べた。
新型コロナ死亡率、抗体薬使用で大幅低下も=ビル・ゲイツ氏
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