半沢直樹は、優秀な「中間管理職」と言えるのか
大ヒットドラマ「半沢直樹」の主人公・半沢を現実のビジネス世界で評価してみた Photo:PIXTA

正義感あふれる「半沢直樹」は
中間管理職として優秀なのか

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 先日まで放送されていたTBS系のドラマ「半沢直樹」は、日曜日の夜に発症するブルー・マンデーの良い薬になったそうです。堺雅人演じる半沢直樹が上司の不正や無理難題に対して「倍返し」する姿を見ることで、すっきりと月曜日を迎えられるというわけです。今作の最終回は、令和になってから放送されたドラマの視聴率で1位(ライブ視聴率21.2%)となりました。

 半沢は相手が上司であろうと、金融庁や国税庁の役人であろうと、政治家の重鎮であろうと、正義の戦いを挑みます。その姿勢は多くの視聴者の共感を呼びました。

 一方で、現実世界のビジネスパーソンとして半沢直樹がいたとしたら、どう評価できるでしょうか。彼は勤務先である東京中央銀行で次長を務めていました。いわゆる中間管理職です。

 果たして、経営者や彼の上司から見た半沢直樹は、優秀な管理職だったのでしょうか。ドラマをご覧になった方は答えの予想がつくかもしれませんが、経営者や上司から見た彼は、必ずしも望ましい中間管理職とは言えません。

 例えば、前作で半沢は、不正を働いた大和田常務(前作では専務・香川照之)を役員が居並ぶ前で土下座させます。今作の最終回で中野渡頭取(北大路欣也)が指摘したように、「あれは少しやり過ぎ」でした。