ワークマンにあってアマゾンにないもの。
それは店舗だ。
残り7割のお客様がきてくれる店舗を十二分に活用する。
店舗で受け取ってもらうと、他の製品を見てもらえ、次回来店につながる。
デザインはネットでも見られるが、機能は難しい。思ったよりやわらかい、びっくりするほど伸び縮みするなど、実際に触らないとわからないことが多い。
一般的なカッパはゴワゴワしているが、ワークマンのレインウェアには、普通のアウターとして着られるくらいやわらかいものがある。
私はそれが気に入って日頃から着ている。
そういうものがあると、知ってもらう機会をつくるのが各店舗だ。
データでは1回店舗にきてもらった一般客は、6~7割が固定客化する。
職人さんなどのプロ客は9割以上が常連客になる。
だから3割の宅配希望のお客様をあきらめ、店舗にきてもらうお客様を固定客化することで勝負する。
たとえば、30歳で固定客になってもらえば、70歳くらいまで店舗にきてもらえる。
ワークマンの一般客の1回の買い物額は平均3000円。年間平均来店回数が3回、それが40年間続くと、一人当たり36万円使っていただける計算になる。
将来的に、山手線内に店舗ができれば、一切宅配をやめる。
3年かかるか5年かかるかわからないが、やめるのは間違いない。