来月行われる米大統領選で民主党が勝利すれば、大麻業界の状況は一変することになるだろう。過度の熱狂ぶりで知られる大麻株投資家だが、現在は冷静な反応を見せている。ビリディアン・キャピタル・アドバイザーズによると、8月中旬以降、北米の大麻関連株で時価総額上位10社の株価は20%上昇している。これは、2016年大統領選前の3カ月間での83%の上昇と比べると、比較的穏やかだ。新型コロナウイルスが流行する中で、米国人の大麻の購入が増えていることも、大麻関連株の上昇の説明になるかもしれない。調査会社ヘッドセットの追跡調査によると、大麻が合法化されている7つの大きな州での1-9月の売り上げは、前年同期比で51%増加した。消費者が家で余暇を過ごす時間が増え、連邦政府の景気刺激策による給付金も使える状態だ。これは、アルコール企業にとっても同様に追い風となった。