中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への圧力が高まっている。米国が半導体供給を締め付けているほか、同社の第5世代移動通信システム(5G)製品を排除する国も増える中、事業成長の鈍化が目立っている。深センを拠点とするファーウェイが23日発表した1-9月期の売上高は伸びが鈍化した。同社はその前日、新型スマートフォンを発表。自社開発の高性能半導体を搭載したスマホはこれが最後になる可能性があると表明した。トランプ米政権がライセンスを取得していない製品の輸出を禁止し、ファーウェイが世界の半導体市場へのアクセスを失ってから6週間近い。この規制によって、ファーウェイはスマホや通信機器を生産する上で在庫に頼らざるを得なくなっている。米国が救済の手を差し伸べない限り、在庫は来年半ばにも底をつく可能性があるとアナリストは指摘する。